小山市は、令和5年12月6日(水曜日)、第5回小山市議会定例会を開催しました。議事では高齢者サポートセンターや障害児者基幹相談支援センター等、地域の相談支援体制についての報告が行われ、両相談支援センターの年々増加する相談実績が明らかになりました。特に高齢者サポートセンターでは、239件の相談が寄せられ、日常生活における不安や介護保険について具体的な支援が必要とされる現状が浮き彫りになったといいます。街中での相談件数の増加に伴い、市は専門職員の増員が求められています。
また、ひきこもり相談支援室も、令和4年度の実績として、延べ1,400件の相談を受け、その多くが相談の前に様々な困難を抱えた方々であることがわかりました。市はこの状況を重視しており、専門職的支援の強化や地域との連携を進めていく考えを示しました。特に、ひきこもりに苦しむ方々の支援体制を整備し、必要なリソースを提供することが求められます。
一方、文化芸術活動を重要市政の一環として位置づける小山市では、文化祭の取り組みも報告されました。近年の感染症影響で参加者が減少し続ける中、来年度70周年を迎えることから、記念事業を活用し市民の関与を高めたい意向を示しました。市は新たな施策や若者をターゲットにしたアプローチを模索し、さらなる多様で参加しやすい文化活動の場の整備に力を入れたいと考えています。
市民文化祭の課題に加え、保育環境の整備についても議論されました。市は、文化祭の支援体制や運営方針を見直し、ローカルな魅力を発信する機会を見つけ、地域の参加を引き出す方策を検討しています。
これらの議論を通し、小山市では、高齢者や障害者、若者への支援が相互に補完しあい、地域全体で生活しやすい環境を形成していく必要があると強調されました。今後の施策が、少子化、人口減少の課題にどう対処するかが期待されます。