令和4年第3回小山市議会定例会が、9月8日午前10時1分に開かれた。
本会議では、市政一般質問が行われ、特に認知症対策が大きな焦点となった。片山照美議員は、小山市の認知症対策について質疑を行った。
認知症に関する質問で、片山議員は認知症とはどのような病気かを解説し、2025年には700万人に達する見込みだと述べた。加えて、認知症サポーター養成講座の受講者数について触れ、合計1万9,279人に上ることを明らかにした。この数の受講者が地域での支援活動に繋がることを期待したいと強調した。
一方で、片山議員は認知症サポーターが実際の支援活動に結びついていない状況を指摘した。小林典子保健福祉部長は、認知症サポーターは支援活動をすることが求められているとしながら、地域での活動促進に向けた新たなステップアップ講座を実施する方向性を示した。これにより、真の支援が期待できる。
次に、オレンジカフェについての質問もあった。小林部長は、市内のオレンジカフェが4か所設置されており、様々な支援を行なっていることを述べた。しかし、片山議員は交通手段の確保が課題であるとし、利用者が訪れやすくなるような支援やバス停の増設が重要であるとの意見を上げた。
さらに質問の中で、認知症ガイドブックの配布状況についても触れられた。このガイドブックは市内の医療機関等で配布されており、市民への周知も求められている。小林部長は、今後は「いきいき安心ガイドブック」に情報を集約し、市民への周知を図る方針であると回答した。
最後に、認知症になっても地域で暮らせる体制整備に関する質問があり、浅野正富市長は、認知症高齢者を支える施策を継続して行う意向を示した。小山市は、高齢者や障がい者の声を反映させた支援体制を整備し、地域のつながりを強化する方向で取り組むと述べた。