令和3年9月7日の小山市議会第3回定例会が行われ、市政一般質問を通じて多くの議題が取り上げられた。市民の安全や生活支援に関する質問が相次ぎ、特に新型コロナウイルス感染症への対応が重要なテーマとなった。
市長は感染状況について、7月までは新規感染者数が100人台で推移していたが、8月には600人を上回る数字に達したと述べた。この急激な変化に対して小山市は8月23日に新型コロナウイルス撲滅宣言を行い、全市を挙げた対策に取り組んでいる。特に、若年層での感染が増加している状況が印象的で、今後の対策として情報発信や予防策の強化が求められる。
福祉行政においては、重度心身障がい者医療費助成制度に関する質問があり、現在は償還払い方式を採用しているが、現物給付への移行が望まれていることが強調された。また、障がい者を対象とした家庭ごみの個別回収が行われており、現在19世帯が利用していることが報告された。
さらに、教育行政に関して、中学生の携帯電話使用に関する方針が示された。市教育委員会は、小中学校において子供たちの情報機器の利用について積極的に指導を行う方針を強調し、今後の情報モラル教育の重要性が再認識された。
小山駅周辺の街路灯や防犯灯のLED化についても話題に上り、夜間の安全対策の一環として引き続き検討が行われるとのこと。特に、街路灯の色を変更することで犯罪の抑止に役立つ可能性が期待されている。
最後に、議会全体からは市民の生活支援の必要性が訴えられ、小山市はさらなる施策の充実を目指す意向を示した。市民が住みやすい環境の実現に向け、積極的な情報発信とともに適切な対策を講じることが求められる。