令和元年第5回小山市議会定例会が開催された。議会では、諸般の報告から始まり、会議録署名議員の指名、会期決定などが無事に進んだ。
重要な議案として提案された議案第55号は、平成30年度小山市一般会計歳入歳出決算の認定についてである。この議案では、歳入決算が前年よりもわずかに減少しており、特に法人市民税の割合が製造業に偏っていることが懸念された。決算審査特別委員長の小林英恵氏は、市税の方針転換が必要であると指摘した。
また、災害後の支援に関する報告もされた。特に、10月に発生した台風第19号による被害は深刻で、市内では530戸以上の家屋が床上・床下浸水する被害を受け、復旧費用は800億円を超える見込みである。大久保市長は、被災者支援として生活再建支援金や住宅復旧支援金の支給を表明した。
議案第87号から第112号までの一括上程では、市の予算についての補正が行われた。特に、議案第90号では、後期高齢者医療特別会計補正予算に関するもので、高齢者医療への財政支援が求められている。また、議案第108号では、災害見舞金の支給について承認が得られた。
福田洋一議長は、議会の皆が多忙の中出席していることに感謝しながら、円滑な運営を願った。議会はこうした重要議題に対して慎重な審議を進め、市民の信頼に応えられるよう努力していく考えを示した。今後も議会運営への協力が求められることが伝えられた。次回の会議では一般質問が行われる予定だ。