令和5年12月22日に開かれた足利市議会(第5回定例会)において、議案第76号の史跡足利学校条例の改正が議題となった。審査の詳細と市民への影響が懸念される中、この条例改正が決定した。
議案第76号では、史跡足利学校の参観料を引き上げる内容が含まれている。審議の中で、尾関栄子議員が反対意見を表明した。「参観料の引き上げと有料化が、市民に大きな影響を及ぼす可能性がある」と懸念を示した。特に市外の小中学生を有料化することには疑問が残るとの意見があった。
一方、支持する側では藤本秀樹議員が賛成意見を述べ、「維持管理費やプロモーション費を賄うためには、施設整備が必要であり、この改正は適切である」と強調した。さらに、市内の小中学生は引き続き無料とする方針を確認し、教育的な配慮が求められていることにも言及された。
また、議案第72号の令和5年度足利市一般会計補正予算(第7号)には、名刀山姥切国広の取得に関連する資金も計上されている。取得費用は1億円を計上し、維持管理費に充てるクラウドファンディングが、すでに1億2,000万円集められたと説明された。
続いて、議案第79号では、新型コロナウイルス予防接種後の副反応による健康被害者への救済給付を目的に、予算が4,500万円追加されることが確認された。これにより、一般会計の予算総額は590億400万円に達する見込みだ。
最終的に、全ての議案が原案通り可決され、議会は閉会に至った。市民の意見を反映させるべく、今後も議会活動や議案に対して注意深く反応していく姿勢が求められる。