令和5年9月定例会(第4回)が9月13日に開催され、重要なアジェンダが多数議論された。この日の議題には予算案や条例改正、決算報告が含まれており、いくつかの議案については長尺の質疑が行われた。
特に尾関栄子議員が提起した地域経済活性化と雇用創出に関する発言は注目を集めた。議員は産業団地造成の重要性を訴え、「地域内再投資力の形成が鍵である」と主張した。これに応じた山岡真二産業観光部長は、「産業団地の開発は地域経済の活性化と財政基盤の強化に寄与する」と述べた。
議員からの雇用促進の質問に対し、市長早川尚秀氏は、「新たな産業団地の造成で雇用は増えるはずだ」と強調。しかし、雇用増加の実感には市民からの疑問も寄せられている。特に、地域雇用の増加に関する期待に対し、実際の数値には乖離が見られるとの意見もあった。
また、尾関議員は具体的な雇用創出について、「市民雇用を優先し、インセンティブ制度を強化することが重要だ」と再度強調した。市は今後、企業に働きかけて地域雇用の割合を増加させる意向を示している。
さらに、議会では新型コロナウイルスワクチンの接種についても言及された。接種者が増加している中、接種後の副反応に関しては44件の相談が寄せられていると報告された。市は正確な情報を提供し、安全な接種を促進する方針だ。住民に対しては最新情報を市のホームページやチラシを通じて周知すると話した。
このように、令和5年9月の定例会では地域経済の活性化、雇用創出、さらには新型コロナに関連する健康施策が大きく取り上げられ、各議員の鋭い質問が途切れることなく続いた。市側はこれらの課題に迅速かつ的確に対応し、地域の期待に応える姿勢が求められている。