令和4年12月19日、足利市議会の定例会が開催された。本日の議題にはさまざまな議案が提起され、特に一般会計に関する補正予算が注目されている。
議案第84号から第90号までのスライド審査が行われ、地方公務員法改正に伴う関連条例の整理や足利市手数料条例の改正が可決された。特に、問い合わせが多かったのは議案第87号の新クリーンセンター整備に関連する補正予算で、尾関栄子議員は、この議案に反対を述べた。
尾関議員は、市の廃棄物行政が焼却中心からリサイクル重視へと変わる中での新クリーンセンター建設費が高騰している状況を指摘した。さらには、予算の透明性が欠如していると批判し、「白紙委任に近い表示がないままでは賛成できない」と述べた。
一方、須田瑞穂議員は賛成立場から、今回の補正予算が新クリーンセンター設立の必要性を強調した。具体的には、リサイクル施設が整備されることで、焼却量が減少し、地域社会の負担が軽減される効果が期待できると説明した。
その他、足利市犯罪被害者等支援条例の制定も議題に上がり、犯罪被害者への支援体制を整えることが求められた。議会は、「被害者への支援が必要不可欠である」と確認し、この条例の制定を了承した。
決議案第3号に関して、来年4月に予定されている統一地方選挙において、政治倫理を遵守しつつ公正な選挙の実現に努めることが強調された。提案者の渡辺悟議員は、市民の信頼確立を目指す意義を強調し、「透明性こそが選挙への信頼を生む」と述べ、この決議の重要性を訴えた。
議会終了に伴い、すべての議案が可決され、足利市の行政が市民中心に進展していくことが期待される。今後も足利市議会は、市民の声を大切にし、住民福祉の向上に向けた取り組みを続けていく意向を示している。