令和4年6月9日、足利市議会の定例会が開催された。議題として工事請負契約や補正予算案、子ども医療費助成といった重要な論点が挙げられた。特に英語教育の政策については今後の市政において重要なポイントになるとして深く議論された。
市の英語教育について大谷弥生議員が須藤秀幸教育長に質問を行った。新指導要領に基づく教育内容の見直しと指導法の工夫について、教育長は「全学年で年間10時間の英会話を実施し、楽しんで学べる環境を整えている」と答え、今後の課題として教員の指導力向上が不可欠であるとした。
また、大谷議員は環境問題について、上下水道事業におけるカーボンニュートラルやエネルギー対策にも言及した。佐藤一弘上下水道部長は、「高効率機器の導入や漏水防止対策に取り組んでおり、環境に配慮した施策を実行している」と述べた。
会議では、政府による全庁一体でのサイクルツーリズム推進も焦点になった。藤本秀樹議員は、地域資源を活用した自転車文化の振興と、特に安全確保やトイレ環境の整備を求める意見を提出した。市長は、「今後、サイクリストが安全に楽しめる道路環境の整備を進め、多くの観光客が訪れる仕組みを整えることが重要である」と回答した。
さらに藤本議員は、ヤングケアラーに対する支援の重要性とその現状についても言及した。吉田和敬健康福祉部長は、「家庭内での介護にふりまわされている子どもたちへの支援体制を充実させるため、早期発見と適切な支援が必要である」と強調し、今後の支援強化に向けた取組を約束した。
このように、さまざまなテーマで積極的な意見交換が行われ、市民にとってより良いサービス向上を目指す姿勢が見られた。次回の議会も、これらの論点をさらに掘り下げて行われる予定である。