足利市議会は令和2年6月11日に定例会を開催し、複数の重要案件を審議している。
会議では、特に新型コロナウイルス感染症に関連する教育や医療の施策が大きな焦点となった。市立小中学校の再開に際し、感染防止に最善を尽くし、健康状況の把握が求められ、教育長の若井祐平氏は、子供たちの心のケアや支援に力を入れる姿勢を示した。また、IT環境の整備についても言及され、各家庭のインターネット環境調査が行われ、必要な支援が整備されると報告された。
新型コロナウイルスの影響を受けた生活保護制度についても、部長の福田優子氏から説明があり、申請件数の変化や迅速な対応策が強調された。一方、地域医療体制として、軽症者の宿泊療養施設の確保と検査体制の整備が急務として認識され、今後の見通しが示された。
観光振興においては、産業観光部長の邉見隆氏が、経済活動の回復と観光資源の磨き上げを計画中であることを明らかにし、県内の観光業者への支援策を拡充していく意向を示した。また、各種団体の影響評価や、公共交通機関利用者の動向についても留意しつつ、地元経済を支える施策が今後も必要とされる。
このように、足利市議会は新型コロナウイルスへの対応を軸に、学校教育、医療、観光など多岐にわたる施策を進め、地域の安全と市民生活を守る姿勢を一層強化することを目指している。