令和元年6月19日、足利市議会では定例会が開催され、様々な議案が審議された。会議では、令和元年度足利市一般会計補正予算などの議案が提案された中で、特に注目されるのは、昨今の選挙に関する議論である。
小林貴浩議員は、統一地方選挙での投票率の低下について、疑問を呈した。平成31年の足利市議会議員選挙では46.34%と過去最低の投票率を記録した。この結果に対し、「投票率向上のための施策が必要であり、特に若年層の関心を引くことが重要」と訴えた。その後、投票率向上に向けた具体的な取り組みが今後求められるであろう。
続いて、高齢者対策に関する問題についても議論が交わされた。大川晴美健康福祉部長は、「高齢者の買い物支援や社会参加を促進するため、地域の支え合いが重要だ」と述べた。地域の高齢者支援活動は活発化する一方で、今後も多くの市民に必要な支援が求められる。
また、災害対策や災害廃棄物処理計画についても質問が行われ、平山忍生活環境部長は「災害発生時には、適切な仮置き場選定や周知が重要であり、早期の処理体制を整える」と強調した。災害時における迅速な対応は、市民の安全と安心を守るために必須である。
さらに、観光振興についても話題に上がった。和泉聡市長は、あしかがフラワーパークの集客力を評価し、「観光客の回遊を促進するために地域資源をつなげた施策を進める」と述べた。観光による地域の活性化は、今後の市政運営の重要な柱となる。