令和6年度熱海市一般会計予算が提案され、議論が盛り上がる中、多くの質問が寄せられた。
新野陽平議員は公共交通の維持に関する質問で、路線廃止や運転士不足などの問題点に触れ、市側の施策について具体的な質問を行った。市長は、地域公共交通計画の策定を推進し、交通が欠如する地域でも住民の足を守るための努力を続けていると述べた。さらに、新野議員が示したライドシェアに対する希望も受け入れる姿勢を示した。
また、泉明寺みずほ議員は土石流災害に対する特例条例に関して、減免措置の意義を問うとともに、その影響について質問した。市長は、その必要性を認める一方、経済状況等を踏まえつつ適切な判断が必要であると説明した。
続いて、山田景照議員は観光業の振興について、観光客数の回復とその影響を懸念する発言をし、観光業の資源をより広く活用するべきだと訴えた。市長は、観光振興が好循環の起点であると力説し、観光への投資が長期的な利益をもたらすと強調した。
田中秀宝議員は、宿泊税の導入状況に関して質問し、市側は具体的な運用策や税収予想を示した。宿泊税収入が地域のインフラ整備や観光振興に充てられるとの説明がなされたが、議員の間でその公平性についての懸念も示された。
最後に、後藤雄一議員が重層的支援体制整備事業について触れ、一部の委託、相談体制について具体的に質問した。市は、困難事例に直面した際も横断的な対応が重要であると認識し、いざという時の対策を講じていく必要性を訴えた。