令和6年6月27日に熱海市議会の定例会が開催され、複数の議案が審議された。
中でも、令和6年度熱海市一般会計補正予算(第2号)や固定資産評価審査委員会委員の選任などが特に重要な議題となった。
市長の齊藤栄氏は、補正予算に関して市の財政健全化のために必要な措置であると強調した。また、固定資産評価審査委員会委員の栗本治郎氏の再任についても、「既に2期6年の経験があり、適任」と述べた。
さらに、市議会では刑事訴訟法の再審規定に関する意見書が承認され、冤罪被害者の人権を守るために法改正を求める内容が記載された。事務局長の鈴木肇氏は、「冤罪は最大の人権侵害であり、救済するための制度的保障が必要」と訴えた。
その他の議案では、熱海市下水道事業会計の補正予算や空家対策の条例改正も可決された。これにより、市民福祉の向上や地域経済の活性化を図る意向が示された。議長の川口健氏は、議会の運営がスムーズであったことに感謝の意を表した。
最後に、副市長の金井慎一郎氏が退任の挨拶を行い、現在までの熱海市での業績を振り返った。特に、伊豆山土石流災害への対応や観光政策の推進について言及し、今後も熱海市の発展に寄与したいとの意欲を示した。議員たちもその努力を称賛し、感謝の意を表した。
今回の定例会では、今後の熱海市の方針や予算に関する重要な決定がなされた。議会は市民の期待に応えるため、引き続き積極的な議論を続けていく姿勢を示した。