令和6年3月の定例会において、伊豆の国市議会では地域防災と観光振興を主要なテーマとして議論が行われた。特に、緊急物資集積場所についての見直しが強調された。市では、韮山文化センターや長岡体育館、中央図書館、のぞみ幼稚園の四つの施設が支援物資の受入れを担うことになっているが、各施設には利用の際の工夫が求められるとのこと。例えば、大型トラックの進入が容易なスペースの確保や受入れ資機材の準備が課題として挙げられた。
この訓練は本年度行われたもので、訓練参加者は13名であったが、集積所としての効率的な運営を図るため、民間企業との協力が重要であるという認識が示された。市内企業との間で支援物資の供給に関する協定を締結しているため、災害時にはその協力を得ながら運営を進めていく方針が示された。
また、避難所の運営に関して、職員らは現在、避難所での受付方法として避難者名簿を作成し、退所時には情報を整理・管理する方法を採用している。さらに、デジタル技術を活用することについても議論があり、事故を防ぐための方法として自動化の可能性が示唆された。
公共トイレに関しては、江川邸や狩野川リバーサイドパーク内トイレの改修が提案され、老朽化が指摘された。部長は、トイレの快適性を向上させることの重要性を認識し、改修を進める考えを示した。特に公共トイレに関しては意識して対策を講じていく必要があるとされた。
観光協会の運営状況についても言及され、持続可能な運営体制の整備が急務であるとの認識が示された。市長は観光協会の役割を強調し、地域経済の発展に寄与することが重要であるとの姿勢を表明した。市内の個々のトイレの状況も課題として議論され、おもてなしの気持ちを反映させるための改修が必要と見なされたことが分かった。
これらの議論を通じて、伊豆の国市は今後も地域防災に対する備えや観光促進に向けた施策の整備を進めていくことが求められている。