令和4年11月定例会が熱海市で行われた。
今回の会議では、熱海市の今年度の一般会計補正予算や温泉事業会計の補正予算が議題に上がった。議案第47号では、一般会計補正予算について、商工業振興費や災害復旧に関連する支出の増額が提案されたことが、観光建設公営企業委員長の田中秀宝氏によって報告された。
田中氏によれば、補助対象要件の緩和により、申請件数が増加しており、これに応じた支援が必要とされている。特に法人向けに4万円、個人事業主向けに2万円を支給する経費の追加が重要であると強調した。また、災害復旧費についても言及し、今年9月の台風による影響で委託料や工事請負費が必要になったと述べた。
議案第48号では、温泉事業会計の補正予算についても説明があり、多賀加温室の加温施設の早急な更新が求められた。予算に関する説明を受け、各議員からは了承が得られ、いずれも原案の通り可決された。
さらに、議案第49号の個人情報保護条例の改正案では、デジタル社会における法改正が影響を与え、今後の運用について必要な事項が定められる運びとなることが確認され、全会一致で可決された。議案第50号も、地方公務員法に基づく関係条例の整備を目的としている。
また、同意第4号については、公平委員会委員の選任に関する提案が行われた。市長の齊藤栄氏は、新たに山田光孝氏を選任することを提案し、彼の経験と資質に期待を寄せることを述べた。これに関する議決も全員一致で承認された。
請願第1号においては、加齢性難聴者向けの補聴器購入に関する助成制度の設立が強く求められた。提案者の渡邊晋氏は、高齢者が社会生活に参加できるよう、経済的負担を軽減する措置を早急に実施する旨を訴え、請願も全員一致で採択されることとなった。今期定例会の議議事は、すべて原案通り可決され、議論された内容が実行に移されることに期待が寄せられている。