令和5年9月、熱海市議会定例会が開催された。
今回の議題には、一般会計や特別会計の補正予算が含まれる。市長の齊藤栄氏は、具体的な補正内容を説明した。
議案第39号では、一般会計補正予算が提示され、観光誘客施策として糸川遊歩道の整備が行われることが明らかとなった。また、追加花火大会の経費増額に伴う補助金が含まれている。
議案第40号、国民健康保険事業特別会計補正予算も全員一致で可決され、出産する被保険者への国民健康保険税免除もテーマに上がった。これにより、医療負担の軽減が期待される。
「高齢者医療や介護保険に対する保障を強化すべく、積極的な予算措置が取られる」と、議員の間で強調された。
加えて、火災予防条例の改正が議題に上がり、安全確保に向けた基準が見直されることになった。「市全体の防災対策が見直される」との意見も出た。
人権擁護委員候補者の推薦に関しては、指定された委員が長年の経験を経て適任であることが述べられ、大館節生氏の選任が提案された。
議案の中には、各種社会福祉関連の予算も含まれており、特に低所得層向けの支援が焦点となった。「現状では水道料金値上げの是非が問題視されており、適正な制度設計が求められる」と、議員の高井一幸氏が指摘した。この反対意見は、国や県への財政支援の要請が不足している点に起因している。
一方で、全議案に対して賛成が多く、特に教育や福祉に関連する予算措置は注目を集めた。市民生活を支える施策の重要性が認識されている。
最後に、各議案は全会一致で可決され、令和5年度の補正予算が認められた。議会は次回の運営に繋がる重要な施策を決定したといえる。