令和2年2月、熱海市議会は、議案第1号を含む28件の議案について質疑を行う定例会を開催した。
初めに、米山秀夫議員が提起したのは、令和2年度熱海市一般会計予算についてである。米山議員は特に、幼児教育の保育無償化と地域コミュニティ活動の推進の重要性を強調した。特に、保育無償化を実現するため、自宅で育児を行う家庭への財政支援の必要性を指摘し、待機児童解消のための施策を求めた。
続いて、田中秀宝議員が令和2年度予算に関する質疑を行った。田中議員は、宿泊税や観光施策についての具体的な計画とその影響を尋ね、経済の持続的成長に向けた施策の進捗状況を確認した。また、生活困窮者支援についても言及し、市役所内での連携強化の必要を訴えた。
後藤雄一議員は、特殊詐欺対策についての現状を質し、特に高齢者を中心に被害が拡大していることを懸念した。国や警察との連携についても具体的な取り組みを求めた。
最後に、村山憲三議員が熱海フォーラム整備事業について質問し、その必要性に対する市民の理解と支援を求めた。また、観光名所としてのインフラ整備や、町の活性化に向けた具体的な施策の必要性についても語った。
新型コロナウイルスの影響については、多くの議員から懸念の声が上がった。宿泊業や観光業が直面する厳しい状況に対して、早急な経済支援策を求める意見が多数寄せられた。特に、観光業に依存する熱海の経済にとって、迅速に対応することが急務であるとされている。
議案の質疑を通じ、議員たちは市民生活の安定や地域の強化に向けた施策の推進が求められていることを再確認した。調整会、市民全体の声を反映させることが未来の熱海市の発展に寄与する。