令和5年6月に開催された熱海市議会定例会では、重要な議題が議論された。
この定例会において、議員全員からの提案で発議案第5号が可決され、越村修議員と赤尾光一議員に感謝状が贈呈された。越村修議員は、議長としての経験を振り返り、伊豆山土石流災害からの復旧に尽力したことを述べた。赤尾光一議員は、副議長の職を務めた際の感謝を表明し、引き続き地域の復興に取り組む意向を示した。
続いて、静岡県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙が行われることが報告された。この選挙は、現在の議会規約に基づくもので、全ての市議会で得票総数により当選者が決定される。投票後、有効投票の結果が発表され、中村敦氏が11票を獲得し当選した。
また、予算に関する重要な議案も上程され、令和5年度熱海市一般会計補正予算に関して市長の齊藤栄氏が詳細を説明した。今回の補正予算案では、総額6億7,045万8,000円の増額が求められ、伊豆山警戒区域の復旧工事に関する費用や、新型コロナウイルス感染症への支援策が含まれている。
特に、住民税非課税世帯への臨時特別給付金として1世帯当たり3万円を支給する施策が盛り込まれ、経済回復に向けた支援が強調された。また、初島漁業集落の排水処理事業や、特定教育・保育施設に関する条例の一部改正も議論され、市民の頼りになる行政の実現が目指されている。