第99回安来市議会定例会が令和3年3月5日に開かれ、議員19名が出席した。出席議員は、原田貴与子議員の一般質問を皮切りに、様々な議題が議論される中、特に新型コロナウイルス感染症に関連する問題が多く取り上げられた。
原田貴与子議員は、国民健康保険税の滞納状況や、感染症の影響に関する具体的な質問を行った。その中で、大久佐明夫総務部長は、特例の徴収猶予制度の利用状況や減免制度の実績について触れ、申し出の背景にある経済的困難が深刻化していることに言及した。
原田議員は、滞納者への具体的な支援策について、福祉課との連携状況を問うた。大久佐部長は、特定健診や医療が受けられない状況の改善を目指すと述べ、納税者の生活実態に即した対応を行う意向を強調した。
さらに、岡本早智雄議員が議題に挙げたのは、令和3年度の地方財政計画と市の対応である。市は、地方交付税の増額に対応し、また新規施策の充実を図ると述べた。
議会内では、新型コロナウイルスの影響を受け経済環境が変化している中、地域支援策が重要なテーマであることが強調された。特に、雇用形態の変化や非正規の所得減少が問題視され、具体的には手厚い財政支援を求める意見が多数出た。また、より若い世代へのアプローチが必要だとの意見もあった。
最終的に、飲食店等への支援を求める意見書の提出も決定された。議会運営委員長の永田巳好議員がその内容を説明し、全議員の賛同を求めたところ、賛成が多く見込まれ、対策のさらなる実施への期待が寄せられた。
市長からは、人材育成について、特に職員のモチベーション向上が市民サービスの向上に繋がるという考え方が示された。今後の施策の進展が注目される。