令和3年第4回松江市議会定例会が開会した。
市長の上定昭仁氏が開会挨拶を行い、議案の説明に入った。議案の中には、個人情報保護条例の改正など、行政手続における番号の利用に関するものが含まれ、特に新型コロナウイルス感染症対策関連の議案が複数提出されていることが注目される。
特に注目は、令和3年度一般会計補正予算(第6号)であり、146億917万6千円が計上されている。この中には、七月の大雨による災害復旧費用や、コロナウイルスによる影響を受けた観光振興策を強化するための施策が盛り込まれている。上定市長は、
「特に観光需要の喚起に向けた支援策を、様々な方策で進める」と述べ、具体的な施策の実施を通じ、市民生活の支援を強調した。
また、決算関連の議案もいくつか提案されており、令和2年度の一般会計決算は、歳入1,280億1,465万7,000円、歳出1,251億9,485万5,000円となり、実質収支は24億5,862万8,000円の黒字決算が報告された。上定市長は、
「コロナ禍においても、オンライン授業や給付金支給等の取り組みで市民と共に乗り越えてきた」と説明し、市の財政状況について前向きな見解を示した。
会期の決定も行われ、今期の会期は本日から10月6日までの29日間と定められた。議会運営委員会や決算特別委員会の設置についても決定され、今後の審議体制を構築する。議長の立脇通也氏は、各委員の選任も進め、適切な運営が行われることを確認した。
休会についても議題に上がり、9月9日及び9月10日は休会とすることが決定された。議会は今後も市政に関する重要な議案の審議を続ける見込みだ。