令和3年第4回松江市議会定例会が開催され、各議員による一般質問が行われた。
中でも、3人の議員が取り上げた自死対策や子どもとメディアに関する問題が注目を集めた。特に、自死対策においては、昨年度の自死者数が50人に達したことを受けて、今後の対策強化が求められている。上定市長は、必要に応じた補正予算の検討を約束し、自死に関する勉強会や啓発活動を実施していく方針を示した。
また、子どもたちのメディア接触が増加していることから、教育委員会と子育て部は共同で保護者への啓発活動を積極的に行う予定である。具体的な取り組みとしては、保護者向けの講演会や情報提供が行われる。
子宮頸がんワクチンについては、昨年度の690人への接種が進み、今後も継続的な啓発と情報提供が行われることが強調された。妊娠中の方々に対するワクチン接種の優先実施も、引き続き進めていく方針が示された。
また、公園整備においては、愛護団体による維持管理が進んでおり、その活動促進のため、広報活動を強化していく考えがある。市内395の公園のうち約4割が愛護団体によって管理されており、今後も実態を調査し新たな参加者を募ることが必要とされている。
国は引き続き子宮頸がんワクチンの積極的な接種を推進し、松江市でもそれに呼応する形で必要な情報を届ける体制を整備していく。これに関し、医療的ケア児へのサポート体制や、グリーフケアに関する取り組みも、適切に進めていく必要があるとの意見が相次いだ。
全体として、市はコロナ禍の影響を受けた中でも、地域住民の健康や安全を守る取り組みを続けていくことを強調し、協議の結果が実現に向けた行動の重要性を認識している。