令和5年の第2回松江市議会臨時会が、5月17日に開かれた。
会期は2日間と定められ、主要議題には、補正予算の提案や、新たな議長・副議長の選任が含まれている。
特に注目されたのは、議第64号「令和5年度松江市一般会計補正予算(第1号)」だ。
市長の上定昭仁氏が予算案を提案し、内容は特に低所得の子育て世帯への給付金や住民税非課税世帯への支援を強調した。
上定市長は、「国の予備費を用いた原油価格・物価高騰対策に対応するため、9億4090万円を追加します」と述べた。
この中には、住民税非課税世帯に対しての3万円の給付が含まれ、対象は約2万750世帯と見込まれている。
また、低所得の子育て世帯には、1児当たり5万円の給付が提案され、対象への影響は大きいと見られる。
この補正予算案には、全会一致で可決された背景には、参加議員からの特段の質疑はなく、迅速な議論が行われたという経緯がある。
議長は、立脇通也氏が辞職し、議長選挙が即座に行われた。
選挙の結果、吉金隆議員が新たに議長に選出され、就任の挨拶で「市民の声に耳を傾け、議会運営を守り続ける」と意気込みを示した。
また、野々内誠副議長も辞職し、柳原治議員が副議長に選任され、議会の新たな体制が整った。
議会運営委員や常任委員の選任も進められ、松江市の重要な課題に取り組むための協力体制についても話し合われた。市長は、「物価高騰の影響を受ける市民への支援のため、全力を尽くしていきたい」と述べ、議会も市民の声に基づいた柔軟な対応を重視する姿勢を見せた。
臨時会は、全ての議題を無事に終了し、会期は閉じられた。市議会における新たなリーダーシップと共に、松江市のさらなる発展に向けた協力が求められます。