令和2年第6回松江市議会定例会が12月22日に開かれ、主要な議案が審議された。
市長の松浦正敬氏は、主要議案として新庁舎建設に関する3件の契約締結を提案した。
同契約には、建築主体工事が92億700万円、電気設備が14億6,080万円、機械設備が19億2,500万円が含まれている。
入札結果については、建築主体工事の落札率が99.7%だと報告され、議員からは信頼性への疑問も示された。
橘祥朗議員は新庁舎建設について、住民の合意を得ることが重要と指摘し、市長の認識を尋ねた。
松浦市長は、議会での支持があったことを強調しつつ、市民への情報提供の重要性を述べた。
また、着工に対して住民監査請求が出されたことについて市長は慎重な姿勢を見せた。
出川桃子議員は、入札の透明性や落札結果について疑念を呈し、今後の工事費用が予算を超過するリスクを警告した。
彼女は、地域経済への影響を懸念し、建設事業が市内企業に悪影響を与える可能性について言及した。
市の財政部長は、入札は妥当なものであり、適切に実施されていると回答した。
さらに陳情については、最低賃金改善の意見書の採択を求める声が上がったが、委員会からの報告は不採択となった。
議案第229号についても、令和2年度一般会計補正予算が可決され、合計1,285億278万円となる予算が承認された。