令和2年第4回松江市議会定例会が開催された。
この会議は、議第156号及び議第157号議案を含む複数の議題が討議された。特に注目されたのは、議第156号「令和2年度松江市一般会計補正予算(第7号)」及び議第157号「松江市新庁舎建設事業に関する住民投票条例の制定」である。
松浦正敬市長は、議第156号の補正予算案に関して、新型コロナウイルス感染症への対策費用として1億6,238万3,000円を追加することを提案した。この補正により、総予算は1,260億3,194万円となる。市内中小製造業者を支援する経費や、地域外来・検査センターの設置費用も盛り込まれている。市長は「何とぞよろしく御審議のほどをお願い申し上げます」と述べたが、質疑はなかったため、予算委員会に付託された。
次に、議第157号では、新庁舎建設事業についての住民投票条例の制定が提案された。松浦市長は「住民投票によって市民の意思を確認する必要があるか」との問いに対し、既に市議会で多くの議論が行われてきたと強調した。また、議会制民主主義の中で進めることが重要であるとの見解を示した。市長の意見は、住民投票が実施されるべきではないとするもので、その理由として、既に策定されている計画や財源の問題を挙げた。
市議会では、さらなる議論が続き、議第157号の議題に関しては、請求代表者に意見を述べる機会が与えられ、協議が進んだ。続いて、会期の延長が提案され、10月9日までの延長が決定された。休会についても、議事の都合により30日及び10月1日は休会とすることが承認された。
議長の森脇幸好は、全ての議題が終了したことを告げ、散会した。この議会は、住民投票の実施に関する議論や新庁舎建設の進捗状況が重要な焦点となった。様々な意見が交わされ、松江市の将来に向けた一歩を踏み出したことが伺える。