令和2年度松江市議会臨時会が8月7日、松浦市長が提案される中で開会された。
この臨時会では、主に議第132号の「令和2年度松江市一般会計補正予算(第5号)」および承認第21号の「専決処分の報告について」が議題にされ、質疑応答が行われた。
この補正予算は、新型コロナウイルス感染症への対応として、総額4億7,247万1,000円を追加し、予算総額は1,247億6,556万円となる。松浦正敬市長は、「市独自の給付金を支給するための経費を計上した」と語った。特に、特別定額給付金の支給対象外の新生児の保護者を支援する意義を強調している。
また、生活困窮者支援や住居確保給付金の申請件数が増加しつつあるため、関連経費の増額も計上されている。市内飲食店への消費促進のため、プレミアム付飲食券の発行支援やイベント「松江GENKI夜市」の支援経費も盛り込まれている。
質疑には津森良治議員が参加し、松江市における新型コロナウイルス関連の課題や要望を議論した。また、松浦市長は県や国への要望についても言及した。「今後の相談窓口の連携や情報共有の必要性」を訴え、国に対しても財政支援を求める姿勢を示した。これに対し、議員たちは、必要な支援策を早急に実施することを求めて包括的な意見を結集した。
採決結果、いずれの議案も全会一致で原案が可決され、臨時会は無事に終結した。市民に対しては、感染拡大防止を呼びかけつつ、今後も市行政としてしっかり対応していく方針を示している。