令和3年第4回松江市議会定例会が9月13日、開会した。
新型コロナウイルス感染症対策や地域の大雨災害への対応など、議員たちは市政への課題提起を行った。特に、新型コロナ対策については、吉金 隆議員が、市内でのワクチン接種の進捗状況や事業継続支援給付金の申請状況に言及した。加えて、コロナ後遺症に苦しむ市民への支援策の必要性を訴えた。
新型コロナウイルスの影響は、松江市でも売上が50%減少している事業者は少なくなく、吉金議員は、そのハードルの高さに懸念を表した。一方で、上定 昭仁市長は、支援が必要な市民へ届くよう更なる検討を進める方針を示した。吉金議員は、島根県と共に声を上げる必要があるとし、感染対策や地域経済活性化に向けた実効的な支援の必要性を強調した。
大雨による災害の対応についても議論が交わされたことが印象的である。吉金議員は、今年の梅雨で発生した豪雨により、松江市内で甚大な被害が生じたことを指摘し、市と県が連携して取り組む必要があると訴えた。市長も、被災者への支援措置を進める意欲を見せた。市が開設している避難所については、新型コロナ対策を講じつつ、適切な支援の在り方を引き続き協議していく考えを示した。
議会ではまた、市西部の実情を反映させた予算案の検討が求められた。吉金議員は、具体策を講じるよう市長へ求め、各種補助制度や支援策の見直しにも期待をかけている。さらに、緊急時にはスムーズに避難できる体制の整備や、周辺地域からの避難ルートを確保することの重要性も訴えた。
この後の議事では、松江市の大雨被害の復旧に向けた取組が発表された。業務の最前線で活動している関係者たちへの感謝の言葉が寄せられる中、引き続き市の側からの実態把握や復旧支援の体制が求められることが示される。特に、特別な支援措置に関しては、さらなる検討が期待されている。
議会での議題となった市営住宅の利用促進についても市長は言及。空き部屋問題は地域の協力を仰ぎ、教育機関とも連携して進めることが必要であると述べ、市民が求める住環境の整備を進めていく姿勢を見せた。