令和3年第5回松江市議会定例会が12月6日に開会し、一般質問が行われた。
河内大輔議員が代表質問を行い、今後の市政運営に関し重要な課題についても触れた。彼はまず、国宝松江城マラソンの開催の提言を行い、市民参加の重要性と健康の観点で、イベント再開を期待すると述べた。
続いて、河内議員は来年度予算編成の施策について質問した。上定昭仁市長はこれに対し、新型コロナウイルス感染症対策を重視し、地域経済回復策を講じていくと表明した。特に、重点施策として持続可能な財政基盤の確立を挙げ、市の施策がSDGs(持続可能な開発目標)と関連することを強調した。
次に、河内議員は中期財政見通しについても言及した。これに対し市長は、歳出の抑制や業務の適正化を進め、公共施設の適正化を図っていることを述べた。また、コロナ禍の影響を受けた地域社会の立て直しを注視し、施策を実施する方針を示した。
島根原子力発電所についての質問も行われた。原子力政策の透明性が求められる中で、議員は再稼働に対する市民の懸念を示し、上定市長は透明な情報提供を強化する意向を示した。特に、情報が必要な市民に対して十分な説明を行うことが重要であると述べた。
更に、河内議員は児童クラブおよび幼稚園の運営について現状と問題点を指摘し、議員自身の経験を通じて改良の必要性を訴えた。市長は、運営の安定化とニーズに応じたサービスの提供を確保するための施策を強化していくことを約束した。
最後に、有害動物対策についての議論も行われた。地域住民からの切実な声を受け、捕獲や防止策の強化が必要であると認識され、市長は必要な支援策を講じる考えを示した。
これらの質問を通じて、松江市の課題解決に向けた新たな取り組みが進むことが期待されている。