令和4年第1回松江市議会臨時会では、重要な議題が取り上げられた。
焦点となったのは、島根原子力発電所2号機の再稼働を巡る住民投票条例の制定に関する議論である。
質疑に立った松政クラブの河内大輔議員は、市長の住民投票条例に対する反対意見の詳細について質問した。
上定市長は、住民説明会を通じて市民に情報提供を行ったと述べ、参加者191名に対し、十分な説明を行ったとの姿勢を示した。
河内議員は、有効署名数が1万1,006名に達したことについて、上定市長にその評価を尋ねた。
市長は、署名数の多寡を一概には語れないが、署名が集まった事実を重く受け止めていると答弁した。
議論は住民投票の是非に移り、上定市長は、住民投票による賛否が市民の意見を正確に捉えられるか不安があると指摘し、慎重な判断を促した。
また、志翔の会の石倉茂美議員は、住民投票条例の意義について質問した。
市長は住民投票を間接民主制を補完する制度であると認識しつつも、事案に応じた個別の検討が必要だと強調した。
さらに、共産党市議団の田中肇議員は、市民に対する情報提供が十分でなかったとの見解を示し、住民の意見を反映させるべきだと訴えた。
市長は、住民説明会での意見募集について341件の意見が寄せられたと説明し、様々な視点から意見交換が行われたと強調した。
休会の提案についても議論され、2月14日に休会することで異議がないことを確認し、本日の議事を終了した。
今後、市民の声をどう生かすかが市政における大きな焦点となる。