令和4年第3回松江市議会定例会が開催され、議題の一つである議第78号「令和4年度松江市一般会計補正予算(第3号)」についての審議が行われた。
市長の上定昭仁氏が提案した本議案は、コロナ禍や原油価格、物価の高騰が続いている状況下で、事業者を支援する内容となっている。今回の補正予算は、総額2億1,429万6,000円を追加し、予算の総額を1,060億3,369万6,000円とするものだ。
予算の財源は国庫支出金と県支出金を充当する形で確保される。上定市長は、「ピンチをチャンスと捉え、省エネ対策に取り組む事業者を支援する」と強調した。
具体的な施策としては、商業やサービス業から製造業、農業、林業、漁業に至るまで、幅広い業種が対象となっている。商業では、省エネ機器の導入を促進するため、補助率は2分の1、補助額は10万円から40万円未満と定められ、80万円以上の設備投資も別途県が支援を行うと説明された。
製造業者への支援では、空調設備や冷凍設置などの更新に係る補助があり、農業においても省エネ型ハウスの新設や改善が支援される。また、漁業者に対する補助では、船底の付着物除去や省エネ機器の導入に数十万の補助が提示されており、省エネ施策の普及が進められる。
上定市長は、これら省エネ対策が松江市のSDGs未来都市計画に寄与することを期待し、市民にも積極的な取組を呼びかけた。
質疑応答の時点では「質疑なし」とのことで、議案は予算委員会に付託された。続いて「休会について」の議題では、7月4日と5日の休会が提案され、異議なしで決定された。議長の立脇通也氏は、会議が無事終了したことを確認し散会を宣言した。