令和3年第1回松江市議会は、松浦市長が最後の市政運営を振り返る重要な場となった。特に新型コロナウイルス感染症への対策に関する議論が多く展開された。
市長は、昨年までの努力が市内の陽性者数を抑え込む結果につながったとの認識を示した。今後はワクチン接種が重要な課題である。市は2月19日から医療従事者への接種を開始し、4月からは65歳以上の高齢者への接種が予定されている。市長は「できるだけ身近な場所で接種できる体制を整える」と述べ、具体的な集団接種計画を策定している。特に、かかりつけ医での個別接種についても考慮されている。
また、予算案についても言及され、特に新型コロナ関連の支援策強化や地方創生に向けた葙の確保が求められている。本市では、医療体制の整備や生活困窮者への支援が継続されることが重要視され、多方の協力によって実現される方針が強調された。
さらに、松江の文化力を生かしたまちづくり条例についても言及された。条例では、松江らしさを示す7つの柱が提唱され、今後の施策に活用される。市長はこれを基に観光振興や産業発展の施策を進める方針を示した。
原発問題についても再び焦点が当てられた。市長は安全性が確認された場合の再稼働について言及しつつも、未来のエネルギー政策について再評価し、国に対しても責任ある対応を求める姿勢を示した。
総じて、新型コロナウイルス対策、文化振興、原発問題への見解が示され、市民の声に応える市政の重要性が再確認される形で、松浦市長の信念が議会で表明された。