令和3年第4回松江市議会定例会では、新型コロナウイルス感染症への対策や環境整備の進捗について議論された。
特に、新型コロナウイルス感染症に伴う経済対策としての「松江GENKI夜市」のプレミアム付飲食券に関しては、販売初日に完売したものの、即座に購入できなかった市民からの不満の声が寄せられた。市は、販売方法の見直しや購入上限の引き下げを検討している。また、感染対策によって影響を受けた飲食関連業種への支援策の強化を求める声も上がった。
天神川の環境浄化と周辺整備については、藻刈り船の転覆事故などが報告され、地域住民のボランティア活動に依存している現状が指摘された。市は今後、定期的な清掃活動を行う必要があるとする考えを示した。
さらに、原子力災害避難計画についても、計画の実効性と市民の理解が不可欠であり、住民への周知やシミュレーションの重要性が再認識される場面が多かった。特に、自家用車での避難に伴う交通渋滞の懸念が市民から上がり、避難経路の確保が重要であると強調された。
教育現場では、学校トイレの洋式化率が低く、清掃・衛生面での問題も指摘された。今後、専門業者による清掃体制の検討が求められた。事業の取り組みとしては、幼稚園給食化の要望も続いており、市長は今後の検討を約束した。他にも、加齢性難聴者への支援と、通所サービスに従事する職員への優先接種の演告も話題となった。
松江市は、市民の声を重視した施策を進めることを誓い、公的支援や地域との協力強化を通じて、住みやすい町づくりを目指している。