令和3年第1回松江市議会定例会が2月24日、開催された。
会議の冒頭では、議長の森脇幸好氏が出席議員の指名を行い、署名議員に米田ときこ議員と三島伸夫議員を指名した。続いて、会期についても議題に上がり、今回は本日から3月18日までの23日間で決定された。「異議なし」との声が上がり、異議なく承認された。
令和3年度の予算に関する議案が32件提出され、松浦正敬市長が提案説明を行った。市長は新型コロナウイルス感染症への取り組みを強調し、補正予算と共に市民や事業者の支援を続ける考えを示した。
松浦市長は、感染症対策として、昨年の緊急事態宣言やその後の感染防止策の継続が重要であるとし、「新しい生活様式」を取り入れることが必要だと語った。感染拡大防止に向けて、マスクや消毒液の支援、松江地域検査センターの設置が行われているとした。ワクチン接種についても言及し、「医療従事者から始まり、高齢者の優先接種に進む」と述べ、早期の接種体制の確保に努める考えを明らかにした。
また、地域経済の回復に向けた施策として、観光振興や飲食業を支援する必要性も語られた。松浦市長は、特に「アフターコロナ」を意識した施策に焦点をあて、中小事業者への支援を続ける重要性を訴えた。感染症対策の影響で地域経済が著しく落ち込んでいる現状を受け、慎重な判断が求められている。
会議録では、松江市の人口減少問題も重要なテーマとして取り上げられた。松浦市長は、「特に20代、30代の人口流出が顕著であり、子育て世代の定着が必要不可欠」と強調し、若者に優しい町づくりを進める方針を示した。
また、松江らしさの継承と観光文化の振興が重要な課題として提起された。松浦市長は、松江の文化や伝統を受け継ぎ、次世代に引き継いでいく責任を強調し、松江の文化力を生かしたまちづくり条例案についても説明した。市長は「文化財を保有し、松江の魅力を国内外に発信したい」と述べ、松江市が有する文化遺産の保護・活用の意義を再確認した。
最後に、議長の森脇幸好氏は、休会について議題を上げ、2月25日と26日は休会とすることが決定された。議会運営において、しっかりとした審議が求められている。今後も市民の期待に応える市政運営が必要とされている。