令和5年6月30日、甲賀市の定例会が開かれ、多様な議題が検討されました。議事日程では、甲賀市税条例の改正や家庭的保育事業に関する基準の改正についてが重要なテーマとして扱われました。
まず、議案第61号の甲賀市税条例の一部改正が全会一致で可決されました。これにより市税の一部が見直され、適正な税負担の実現が期待されます。
次に、議案第62号及び第63号も、家庭的保育事業や特定教育・保育施設に関する基準の改正として全会一致で可決され、地域の保育環境の改善に対する期待も高まります。
また、重要な請願として上程された「物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める請願」に関しては、賛否が分かれる議論が行われました。賛成派の議員は、異常な物価上昇に対抗するための年金引き上げを強く主張しましたが、反対派は、年金引き上げが一律では公平性を欠くとの立場をとりました。最終的にこの請願は不採択に終わりました。
同様に、小中学校女子トイレへの生理用品設置を求める請願も重要な議題の一つでした。賛成意見からは、生理の貧困対策としての重要性が強調されましたが、反対意見では環境問題及びコスト面を考慮し、設置に否定的な声が上がり、こちらも不採択となりました。
また、意見書案に関しては、同性婚を認める民法改正について提案されましたが、反対意見が多く、否決されました。残業代不支給の教員給与特別法廃止を求める意見書も出されましたが、慎重な審議の末、こちらも否決となりました。
議会の進行においては、市長の岩永裕貴氏が開会告知後、重要な議案に対する質疑応答が行われ、各常任委員会からの報告も続きました。市民の声を受けて、より良い地域づくりに向けて、議会の議員たちは熱心に取り組みを続けています。