令和4年3月1日、甲賀市議会において、令和4年度の市予算案や新型コロナウイルス感染症への対策に関する代表質問が行われました。市長の岩永裕貴氏は、本年度予算を「未来への扉予算」と位置づけました。
この予算案では、コロナ禍を考慮した施策の充実が強調されています。特に、医療費の無償化に向け、中学校卒業までの医療費無償化が提案されました。市長は、出生率の上昇を目指すためには切れ目のない支援が必要であると述べました。また、新型コロナウイルスの影響で、学校現場での学級閉鎖や家庭での学習支援の重要性も指摘されました。
市内の医療体制についても言及があり、特に公立甲賀病院の機能強化が求められました。新型コロナウイルス感染症の影響で医療機関が逼迫しているため、病床を確保し、医療提供体制の維持が急務だと市長は強調しました。また、医師確保に関しては、滋賀医科大学などとの良好な関係を重視し推進する方針が示されました。
地域経済の振興に関しては、特に支援情報の周知強化が求められています。商工会との連携を進め、支援策の情報を浸透させる必要性が強調されました。また、賃金引上げに関わるサポートや、地域住民が交流する場の確保が重要な課題として取り上げられました。
環境政策においては、「環境元年」と位置付けられた令和4年度では、脱炭素施策の整備が進められ、特に地域資源の活用が求められています。
最後に、行政サービスの質向上にも焦点が当てられました。議会との連携強化や市民参加の推進が必要で、市長は「誰一人取り残さないまちづくり」を強く呼びかけると共に、地域の声に耳を傾け政策形成に生かす意向を示しました。