昨今の新型コロナウイルス感染症は、医療に限らず、経済、教育、すべての人々の生活に多大な影響を与えた。甲賀市議会では、令和3年3月の定例会において、医療や学校、不安を抱える市民へのサポート強化やワクチン接種の進捗について、重要な議論が行われた。特に、ワクチン接種事業に関しては、広報の強化や地域に寄せられる様々な意見を受け止め、適切な情報提供が求められる状況であると指摘された。議員は、市民のワクチンに対する期待感と不安を両立させるため、一層の努力を求めた。また、医療従事者を含めた支援体制の整備が、不安を解消し、接種率向上につながることが期待されている。
次に議題に上がったのは、ヤングケアラー支援の重要性であった。ヤングケアラーは、家庭内で様々な理由からケアをする必要がある子供たちのことであり、社会からの支援が不足している状況が浮き彫りになった。議員からは、学校との連携や支援拠点の構築を通じて、ヤングケアラー一人一人の状況を把握し、支援を行う仕組みの重要性が強調された。特に、教育現場での意識が必要であり、地域全体で支援の輪を広げることが求められる。
最後に、性教育に関する議論も行われた。教育現場では、性に関する正しい知識の提供が大切であり、性の多様性についても理解を促進していく必要がある。議員は、家庭にも性教育の重要性を浸透させるために、保護者向けの講演会やワークショップの開催を提案した。また、特に若い世代への情報提供や啓蒙活動は重要であり、社会全体での意識向上が求められている。