令和3年6月に開催された甲賀市議会定例会では、様々な重要議題が討議された。まず、田中 喜克議員は、スポーツの森の再整備について質問を行い、甲賀市内のスポーツ関連施設の老朽化とその維持管理に関する認識を求めた。
再整備を進める上での市の考え方について、教育部長の山本 英司氏は「水口体育館は昨年新しく整備されたが、他の施設も築年数が経過している」とし、統合的な施設改修や新たな施設の必要性を指摘した。加えて、スポーツの森のキャンプ場や研修施設の再整備については、地域住民の意見を反映させながら対応していく方針が示された。
続いて、田中議員は甲賀市教育研究所の活動について、教育施策の進展状況や成果、今後の課題について質問した。教育部長は、「人材育成や授業改善に力を入れており、ICT教育や特別支援教育の充実にも取り組んでいる」と述べた。また、他市との比較において不十分な点があれば、その改善に向けた取り組みも拡充していくとした。
その後、議員は地域振興に関する課題に触れ、強化案として、地域の活性化を図るための施策について意見を求めた。市長は「意欲的な地域づくりのためには、住民が自発的に取り組むことが必要」と強調し、地域住民との協働による施策の推進を宣言した。さらに、通信網の整備については、地元通信社「あいコムこうか」の運営が順調であることを説明した。
一方で、議員からは、あいコムこうかの運営状況に関して多様な声が寄せられる中、未だ解決すべき課題が多いことを指摘した。市の担当部長は、「今後の改善に向けた具体的な対応策を検討しており、地域に根付く通信インフラ設立を進める」と述べた。
多くの市民が関心を寄せている施策は、今後の甲賀市における発展の重要な要素である。市は地域全体の意見を大切にしながら、持続可能なコミュニティ個体の実現に向けて議論が続いている。