令和3年9月6日、甲賀市議会は定例会を開催し、一般質問や議案の審議がなされる中、議員たちがそれぞれの問題意識を提起した。特に、白坂萬里子議員は高齢者支援や認知症対策について具体的な施策を求めた。一方で、竹若茂國議員は文化・体育施設の運営の在り方について、長期化するコロナ禍とその影響を鑑み、一括管理の必要性を強調。特に地域住民からの期待が高い中、スムーズな統合を求める意見が相次いだ。
また、障がい者スポーツの振興が各関係者の協議の中で進められていることも報告された。健康福祉部の樫野ひかる部長は、障がい者アスリートの支援体制について触れ、具体的な取組が進行中であることを明らかにした。
議会では、公共施設の再編や文化体育の振興策、さらに移動販売モデル事業の実施についても地域との連携の重要性を訴え、今後の施策には地域住民の協力を求める趣旨が議論された。特に、移動販売の取り組みは、高齢者支援の面で大きな期待を寄せられており、社会的なニーズが高まる中、持続可能な運営を模索する必要性が示された。
市長および各部長は、引き続き地域ニーズに即した施策の充実を図り、特に高齢者及び障がい者の視点を重んじる姿勢を貫くことで、市民の生活の質を高めるよう努力する意向を表明した。また、秋には本市における文化スポーツの振興計画の見直しをする方針を語り、今後の議会でも継続して議論を重ねることが確認された。これにより、地域住民とのさらなる共生体制の構築を目指す姿勢が示された。