令和5年3月7日、甲賀市議会は定例会を開催し、若者世代の流出や中山間地域の支援策について意見が交わされた。
特に、金沢市長は若者の流出は地域社会の担い手不足や、医療・福祉の人材確保に深刻な影響を及ぼしているとして、具体的な施策を進めたいと考えを述べた。
市はまた、市内企業への就職を促進するために、ジョブフェアの開催などを通じて移住定住施策を実施している。特に中山間地域では高速道路網を活かし、「子育てしやすい環境」を整えることが重要と強調された。
さらに、実家近くに住む場合には新築や改築に対する手厚い補助金を導入する考えも提案された。一方、公共交通の利便性や本数の増加についても議論され、少ない本数で不便な現状を改善する必要性が指摘された。特に中山間地域の住民にとって、最寄りの鉄道駅までのバスの本数が重要であるとされ、さらに多くの住民が利用できる公共交通の整備が求められている。
デフリンピックが2025年に日本で開催されることに関連し、聴覚障がい者への理解を促す「共生社会」の実現についても話し合われた。
また、甲賀学園「鹿深の家」の新たな整備計画も進行中で、教育機関との連携を強化することが検討されている。さらに、旧滋賀銀行大原支店跡地の利活用を商工会と連携して進める方針も示された。
これらの議論は、人口減少問題や高齢化社会において、地域の未来を見据えた持続可能な取り組みの一環であり、関係各所と連携して進めていくことが確認された。