今定例会で、甲賀市議会の議論は、主に市民課窓口の現状評価と改善について焦点が当たった。
特に、民間企業による窓口業務の委託が行われている市民課の業務について、職員の業務負担や市民の待ち時間が大きな課題として浮上している。
市民環境部長の保井純子氏は、現在の委託業務の状況を説明し、証明書の発行業務の待ち時間に関して、待機時間が56%にとどまっていることを挙げた。これは、業者確認後に職員が再評価するため、結果的に窓口が混雑する傾向にあるとした。
また、証明書の書かない窓口実証実験の利用件数は順調に伸びており、訪問者の満足度も高いことが報告されている。この実験を通じて、さらに市民目線に立った改善が求められている。オンライン申請の導入については、まだ十分に利用されていない状況であり、啓発活動が必要とのことだ。
さらに、中核地域市民センターについても言及があり、特に窓口での業務流れの改善が重要視されていた。市長も、窓口改革に向けた意気込みを示し、職員と市民双方にとっての効率的な手続きが実現されるよう努めていく方針を明かした。
これに対し、議員からは、複数の手続がある場合に、協力して業務を進める形での総合窓口課のメリットが指摘され、今後の取り組みへの期待が高まっている。