甲賀市の定期会議が行われ、議員たちは地域ブランディングと公共交通の観光利用に関する質問を行った。地域ブランド戦略について、議員の西田 忠氏は、地方創生の観点から甲賀市のブランド育成の必要性を強調した。彼は特に、甲賀市の知名度が高い「忍者」などを活用し、地域ならではの魅力を打ち出す戦略が求められると述べた。市の産業経済部長、黒田 芳司氏は、甲賀市が持つ文化財や特産物を基にした地域産品のブランド化を推進し、市民意見の聴取を通じて、さらに具体的な施策を展開する考えを示した。西田議員は「忍者」のイメージを活かした観光プランの創出を提案し、ブランディングの再強化を求めた。教育長からは、地域ブランディングに必要な施策として、地元住民の参画を強調し、地域活動の活性化を図る考えが示された。。。
続いて、公共交通と観光施設の利用促進に関する議論が続いた。西田議員は、公共交通を観光資源として活用し、地域の魅力を発信するための施策を提案した。彼は、自転車を用いた観光MaaSなど、行動しやすい公共交通網を構築する必要があるとし、建設部長の樋口泰司氏に市内の交通施策について質問した。樋口建設部長は、今後、スマートフォンを活用したシェアサイクルの導入検討を進めているとの回答を行った。
他にも、11月に行われた土山マラソンの評価が議論された。参加者数が減少傾向にあることを踏まえ、今後の集客方法について検討が必要であるとの意見が多く寄せられた。教育委員会の田村 勝也氏は、ボランティアの確保について、学生などの参加が少なかったことから、新たに市民活動団体への呼びかけを強化する姿勢を示した。今後の大会に向けて、地域の魅力を引き出し、より多くの参加者を迎え入れるための対策が求められる。
一方、介護保険制度の改悪問題については、介護利用者の負担増に反対する意見が多く、具体的な支援策を求める意見書が提出された。また、指定管理者制度の見直しについても議論が行われた。市の各施設での管理体制の強化が提案され、透明性と効率性の確保が求められた。さらに、夢の学習事業に関する意見も多く、社会教育の新たな形としての可能性が議論された。