令和4年12月12日に開催された甲賀市議会第6回定例会では、地域振興や公共施策の透明性確保に向けた重要な議題が取り上げられた。特に、ゴルフツーリズムの推進に関する発言が注目された。甲賀市は、全国的に有名なゴルフコースを抱え、その利用税収は年々増加傾向にある。市長は、ゴルフが市民の健康増進や地域経済の活性化に寄与すると強調した。
また、行政評価とEBPM(エビデンス・ベースド・ポリシー・メイキング)に関する重要性も指摘された。現状では、市の施策がどのように評価され、次年度の計画に反映されるのかについての明確な基準が不足していると報告された。この問題に対処するため、事務事業評価を通じて、成果指標の設定や市民満足度の把握が必要であることが確認された。これにより、市民の声をより具体的に反映した政策形成を図るべきだと提言されている。
議会では、データセンターの誘致も話題に上がった。新名神甲賀工業団地の第2期工事に伴う課題や、今後の進捗に対する関心が示され、多くの市民から期待が寄せられていることが強調された。特に、データセンターが持ち込む雇用や経済効果について関心が寄せられており、今後の具体的な展開が注目されている。
各議員からは、市のブランディング施策についても活発な意見が交わされた。ゴルフやデータセンターの事業を通じて、甲賀市の魅力を高める戦略が必要であるという見解が示され、多様な政策が求められている。
全体を通じて、本定例会は甲賀市の持続可能な発展を目指す政策の方向性を確認し、具体的な施策についての提言がなされる重要な場となった。市の施策が市民のニーズにどのように応えていくのか、今後の展開が待たれる。