甲賀市の第4回定例会が令和5年9月6日に開かれ、多くの重要な議題が討議された。本議会では、地域の活性化、市営住宅の整備、地域公共交通の向上、さらには文化ホールやスポーツ施設の管理運営の状況について、具体的な報告と提案がなされた。
特に、地域公共交通の活性化に関する議論が際立った。現在市内では、JR草津線や近江鉄道などが運行されており、地域と広域のつながりを支えている。注意を要するのは、国が地域公共交通活性化再生法を改正し、その内容に基づく甲賀市地域公共交通計画の策定が予定されている点だ。国の改正趣旨に沿いながら、具体的な施策の検討を進めていく重要性が強調され、昨年の実績を踏まえた数値目標設定が求められている。
また、市営住宅に関しては、現状479戸が運営され、151名が65歳以上の高齢者世帯で占められてることが分かった。高齢者や障がい者に向けた対策として、バリアフリー化や福祉面での改善を進める必要性が課題として挙げられた。特に、大原中団地は長年の課題を抱えており、今後もリスク軽減を進める方針であることが確認された。
それに加え、地域からの要望として、財産価値の向上や住宅の積極的な利用促進が求められ、特にコミュニティバスの利用促進に対する提案もあり、市として今後の方針が模索されている。
さらに、社会教育の振興についても言及され、社会教育委員たちが、地域との連携を深めながら市民教育を推進していく姿勢が示された。