令和元年第3回甲賀市議会臨時会が、11月11日に開催された。
議題には、行政に関する議案や人事関連が含まれており、議会の活性化が求められた。特に、議事項目の中で重要視されたのは、甲賀市職員の分限に関する条例の一部改正である。
市長の岩永裕貴氏は、成年被後見人の権利を尊重するための対応として、同条例改正の提案を行った。「これは法改正に伴うもので、適正な権利の制限を図るものである」と説明した。
さらに、議案第80号の財産の取得変更についても審議された。こちらは契約に関する法定手続が含まれ、計37万8,000円が増額されたことが報告された。
本会議では、報告第17号も提出された。これは、地方自治法第180条に基づく専決処分の報告で、今年8月に市有車両の事故による損害賠償の内容を説明した。市長は、「事故により発生した損害を1万7,064円と算出した」と述べた。
また、議長の辞任に関する議題も扱われ、新たな議長選挙が行われた。新議長に谷永兼二氏が選出され、その挨拶で「市民とのより良い関係を築くため、議会の活性化に注力する」と意気込みを語った。
さらに副議長の選出も行われ、小河文人氏が副議長に選任された。会議を通じて議会人事が円滑に進行されたことが確認された。
また、甲賀市公平委員会委員の選任が提案され、西川みき子氏が再任されることが決定された。市長は、彼女の人事行政に関する識見の高いと評価し、願い出た。
最終的に、議会で承認された全ての議案について、議会運営における透明性と説明責任が求められた。本臨時会は予定通り、全議程を終了して閉会した。
今後の課題として、議会の議論を活発にし、市民との信頼関係を築くことが重要だと示唆された。