令和2年12月14日、甲賀市議会で開催された第6回定例会には、新型コロナウイルス感染拡大に対する対策が主要議題として取り上げられた。この中で、議員からは新たな対応として、独自の検査体制を強化する必要性が提言され、具体的には信楽中央病院でのPCR検査や診療体制の充実についても議論された。
市内の公立甲賀病院では、COVID-19の影響を受け、医療体制が逼迫していることが報告され、当局は今後の対策として医療職の確保とともに、従事者への支援の重要性を強調した。
また、滋賀県の第2期国民健康保険運営方針に対する市の立場も明らかにされ、納付金算定において高齢化や少子化による影響が考慮されるべきであるとの意見が出た。
さらに多文化共生の観点から、外国にルーツを持つ子どもへの支援が重要視され、特に日本語教育や就学機会の充実に向けた具体的な対策が求められた。教育委員会は、多文化共生推進計画に基づき、外国人市民と地域社会との接点を増やす努力を続けていると述べた。
そして、市内ではコミュニティバスや信楽高原鐵道等の公共交通の整備も進められており、利便性を向上させるための施策についても引き続き検討を進めていく方針を示した。
これらの議題を通じて、議会は市民のニーズに応じた持続型の政策を採用し、国や県と連携しながら迅速に対応していく必要があるとの声が出た。