令和4年12月の甲賀市議会定例会で、重要な議題が数多く取り上げられた。特に、学校図書館の充実に関する発言が目立つ中、山岡光広議員が一般質問を行った。議員は、学校図書館の充実を進めるために必要な施策を提言し、除籍の進捗状況や図書管理システムの運用改善を求めた。
教育委員会事務局次長である田村勝也氏は、除籍された本の数は令和2年度に約1万2,000冊、令和3年度にも同程度が除籍されたと報告した。さらには、除籍ができない学校の状況に触れ、改善に向けた努力を続けていると強調した。また、図書の充足率を100%に達成するための年次計画の必要性も訴えた。
さらに、三雲養護学校の分離・新設についても議論され、特に施設の過密化に関して市長の岩永裕貴氏がその対応策を説明。市長は地域の教育環境の改善を約束した。
また、市職員の健康保持に関する議論では、長時間労働の是正が求められ、健康管理の重要性が再確認された。市の総務部長は時間外労働の実態を示し、改善に向けた取り組みを強調した。
その後、障害者福祉車両運賃助成事業についても聞かれた。制度の改正に伴い、非課税世帯のみに対する支援が強化される一方、対象者の減少につながる懸念も指摘された。市はこの現状を真摯に受け止め、実態の把握に努める必要があると強調した。
性暴力被害者支援については、滋賀県内に創設された相談窓口の充実が求められ、地域のニーズを的確に把握し、迅速な対応が重要とされた。
次に、土山蒲生近江八幡線の整備に関する質問に対して、県は重要な道路であるとの認識を示し、必要な工事が実施される見込みを明らかにした。
金属スクラップ堆積場に関する法的規制については、多くの議論があり、市は引き続き地域住民の声を大切にしながら適切な対応を進める考えが示された。特に、地域住民の健康や環境を守るための法的整備が求められている。
最後に、再生可能エネルギーの推進が重要視され、太陽光発電の導入に対する補助金制度の見直しが期待されている。その中で、環境未来都市宣言に基づく施策が進められることが再確認された。