甲賀市議会は、令和5年3月6日、定例会を開催した。
昨年度からニホンザルの被害状況が深刻化しており、特に土山地域では、農作物への被害報告が相次いでいる。中島裕介議員は、ニホンザル捕獲数が増加している中で、意識を高める必要性を強調した。その一環として、有害鳥獣捕獲事業が進められており、令和3年度には59頭が捕獲され、令和4年度も引き続き捕獲活動が継続されている。
ただし、捕獲活動は、猟友会や地域住民との協力が不可欠であり、地域ぐるみでの取り組みが求められる。さらには、捕獲数の把握についても個体数の正確な見積もりが必要で、302頭の推定数が報告されているが、これはまだ捕獲状況と比較しなければならない。
ニホンザルへの対策として、捕獲の応答性や連携を高めるため、参画者の育成や地域狩猟者が果たす役割が重要視されている。また、捕獲の情報提供をリアルタイムで行う技術的課題も解決に向けた取り組みが行われているが、まだ完璧な成功には至っていない。
今後、特に地域内での獣害防止と捕獲の情報を周知させるため、出前講座や定期的な集落環境点検などのイベントが必要で、これに取り組むことが求められる。その中で、行政と地域が連携して、効果的な獣害対策を進めていくことが重要である。
さらに、公共交通の活性化についても議論がなされ、草津線の減便に伴う影響が強調された。市は草津線の魅力を発信し、利用促進に努力しているが、今後は市民団体との連携がさらなる活性化のキーファクターであり、各自治体との連携による取り組みが重要視される。
また、すでに行われた甲賀駅や油日駅周辺のコミュニティ活性化に関する施策についても引き続き注視し、やる気を引き出し市民の理解を深める取り組みが期待される。これにより、今後の公共交通が地域の活性化に寄与することを願うことが述べられた。