令和元年における甲賀市議会定例会で、8050問題の現状について討議された。この問題は80代の親が50代の子どもを支える生活によって、特に引きこもりや生活困窮が問題視されている。
市は、なかなか居場所が見つからない人々との関わりを模索中で、134人のひきこもり世帯が存在するとの調査結果が示され、当局が把握する人数よりも多くであることが判明した。
現在、甲賀市の相談窓口としては、各保健センターや地域包括支援センターが存在し、電話相談は定期的に行われ、居場所づくりにも努めているが、実態把握が追い付いていない現状がある。早期発見と幅広い支援決行が課題とされ、民生委員のヒアリングを継続する方針が示された。
8050問題は将来90歳を迎える時点で、さらに深刻な問題になる危険性があり、行政としても就労支援に繋げる取り組みを考慮する必要がある。また、地域の支援体制が強化されることで、より早期に支援が必要な家庭を見つけ出す必要があるとの見解が示された。
更に、オール甲賀について、市長は市民それぞれの積極的な関与が不可欠だとの立場を表明した。この中で、地域の資源を生かした取り組みも進めていく必要があることが強調され、地域が協力してまちづくりを進める姿勢が求められる。
加えて、橋本議員は、「まるーむ」の活動を通じ、さまざまな市民参加の形を提案し、特に若者や地域の絆を育む重要性に触れた。市川においても自治体間のネットワークを広げていくことが必要であり、特に観光資源やイベントによる団結を強めることも呼ばれた。