令和5年6月13日に開催された第3回甲賀市議会定例会では、多くの議案を議論し、様々な意見が交わされた。特に、甲賀市農業委員会の委員任命に関する議案が焦点となる。
最初に議題に上がったのは議案第42号で、甲賀市農業委員会の委員の任命についてである。市長の岩永裕貴氏は、22名の応募者から19名を選任することを提案し、過去2回の任命で指摘された改善点に対し、地域のバランスが取れたように感じていると強調した。
しかし、山岡光広議員は、農業委員会事務局長の地平勝弥氏に対し、応募者の公表状況や評価基準について質問した。山岡議員は、応募者リストがホームページに掲載されていないと指摘し、その公表の透明性を求めた。また、評価ポイントや選考基準についても、詳細な情報提供を求めた。
地平勝弥事務局長は、推薦及び募集に関する情報は公表されていると説明したが、評価の詳細な情報は公開できないと述べた。山岡議員は、そのことに対し議会としての役割を果たすためには、より具体的な評価基準を示す必要があると主張した。
さらに、議案第64号では令和5年度甲賀市一般会計補正予算が取り上げられ、3億7,660万8,000円を追加することが提案された。西村慧議員は、固定資産税における7,000万円の増額が予算にどのような影響を与えるのかを尋ね、その背景を理解したいと発言した。
総務部長の伴孝史氏は、コロナ禍や世界情勢の影響で予測が困難だったが、税収の見込みよりも良好だったため、補正予算を計上したと答えた。また、税収予測の精度を高める取り組みを今後進めていく方針を示した。
この定例会では議案が18件が一括で採決され、全て原案通り同意される結果となった。会議の運営は問題なく進行し、議長の谷永兼二氏は次回の会議への出席を促し、本日は散会された。