令和2年6月17日、甲賀市議会定例会において、複数の重要なアジェンダが議論された。特に、学校のエアコン設置の完了や、学校給食に関する牛乳とパンの残食問題、食物アレルギーについての対応が取り上げられた。
議会では、教育長が学校給食における残食の現状を報告し、先月の調査では市内で平均して牛乳が約255個、パンが約134個が学校給食の中で残ったという結果が出た。この残食問題に関連して、教育長は「学校給食衛生管理基準」に基づき、食品の持ち帰りは禁止されており、その日のうちに処分されていると述べた。
また、食物アレルギーに関する論点では、各学校が児童や生徒のアレルギー情報を管理し、保護者との緊密な連携を持ちつつ、アレルギー対応食を提供する準備が進められていることが報告された。食物アレルギーを持つ児童生徒に対しては、現在、対応調理室で個別の調理が行われている。
さらに、通学路の安全確保について、各学校での取り組みや通学路交通安全対策の進捗状況が確認された。地域の方々や教育委員会、交通指導員との連携により、児童の安全が優先されるよう努める必要があるとの意見が強調された。
その一方で、教育委員会は、市民への情報提供の重要性を訴え、特に食物アレルギーに関する事故やヒヤリ・ハット事例の報告があることから、各学校においての研修や意識づけの強化が求められている。
加えて、甲賀市は新型コロナウイルス感染症への対策として、観光業への支援に力を入れており、「GoToキャンペーン」や、農業を活用した地域の観光資源の見直しが重要視されている。特に、地域住民との協働による観光客の誘致が求められ、マイクロツーリズムの促進が今後の施策になるとの見解が述べられた。また、協働のまちづくりについても市民との対話を強化し、地域活性化へつなげていく考えが示された。