令和3年6月16日、甲賀市議会定例会が開かれ、コロナワクチン接種や市民生活の支援について議論が交わされた。議会では、ワクチン接種の現状が確認され、医療関係者に対しては接種が完了したことが報告された。一方で、高齢者接種については、65歳以上の市民対象にした場合、進捗も芳しくない状況が伺えた。接種率は1回目が25.7%、2回目は6.8%と、まだ多くの市民が接種を済ませていない実態があった。
議員からの質問では、接種後の副反応についても言及され、特に重篤な副反応はないが日常生活に影響を及ぼす者がいることが懸念された。さらに、コロナ感染が社会に与える影響として、飲食業界の厳しさが指摘され、風評価や苦情の声が市内飲食店に寄せられているとの現実が明らかになった。議員の糸目仁樹氏は、生活困窮者に対する支援の重要性を訴え、食事支援の精度を問うた。
また、議会では、電解水の活用についてもテーマになった。電解水が持つ除菌効果や洗浄力が話題となり、特に公共施設における利用が探索されている。施設の清潔感を維持しつつも、使用による副作用がないかどうか、慎重な対応が求められた。市は、環境や人体に優しい電解水の導入を検討するとともに、令和元年から続いている食糧支援プログラムを強化する意向を示した。
最終的には、甲賀市としてワクチン接種を通じて市民が安心・安全を享受できる体制を整備し、今後の健康管理にも寄与したい意向を示す一方で、正確かつ迅速に情報を発信し、市民の理解と協力を得ることが不可欠であるとの見解が示された。