令和5年第1回白岡市議会定例会が開催され、議員たちは様々な重要な議題について質疑を交わした。特に注目を集めたのはフレイル予防や子育て支援に関する取り組みである。
フレイル予防について、嶋崎健康福祉部長は市が実施するシニア元気アップ教室を通じ、地域における介護予防やフレイル対策を推進していることを強調した。高齢者が健康でいるためには、運動や栄養、社会参加が重要であり、そのための活動が地域に広がりを見せている。
一方、子育て支援に関しては、藤井市長が18歳までの医療費無料化の実績に加え、今後の支援策について理解を求めた。石渡議員は、明石市の先進的な取り組みを例に挙げ、白岡市でも現実的な支援策を検討する必要があると語った。子育て支援策が充実することで、白岡市の住民幸福度の向上につながるとの期待が寄せられている。
聴覚障害者への支援策については、条例の制定から3年が経過したことに言及があった。嶋崎部長は、手話通訳者の派遣や市民への手話普及活動を進めていることを報告し、今後はさらなる普及を目指す姿勢を示した。特に、全職員が最低限の手話を学ぶ機会が必要であるとの考えが共有された。
視覚障害者に対しても、対応策が進められている中、利用者の声をどのように届けているかが問われる。市は障害者手帳を持つ視覚障害者についての支援を実施し、共生社会の実現に向けた取り組みを重視している。
また、公共交通や市道の整備についても多くの意見が寄せられた。大島議員は白岡宮代線の延伸について、今後の協議が重要であるとの認識を示した。市長は、橋の架け替えの予定を明らかにし、進捗を早めるよう努力する意向を示した。
このように、白岡市議会では多岐にわたる議題が話し合われ、市民のニーズに応えるための意見が活発に交わされた。市は今後も地域住民の意見に耳を傾けながら、持続可能な福祉施策を進めていく考えを示している。